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結果はご存知の通り1勝も出来ずに幕を閉じました。大阪では阪神タイガースが優勝した時にこのような大騒ぎになることがありますが、この日の様子はそれと全く同じでした。そんな日本サッカーに大きな転機が訪れます。そして今回は必勝態勢で臨んでところがオシム監督が倒れたことによって大ハプニングとなり、次を引き継いだ岡田監督がチームを率いています。その次のワールドカップドイツ大会では決勝トーナメント進出を果たせずに中田選手がピッチで放心する姿が放映されて大きな話題になりました。

ヨーロッパのクラブチームに所属して海外の本場で鍛えられた選手や百戦錬磨のトリシエ監督という役者が揃い、ホームゲームという有利さも手伝って日本はワールドカップの本戦出場という快挙を果たします。なぜなら、日本のサッカーが世界レベルから見てもまだまだで、日本代表チームがワールドカップ大会で各国とあいまみえるということが想像できなかったからです。それはワールドカップフランス大会への出場です。ですが、その次のワールドカップが日本・韓国共催ということで日本も開催国になるということから、「次こそは」という機運が高まりました。サッカーのワールドカップというのは、かつて一部のサッカーファンだけが関心を抱くものでした。

かつて日本代表チームがワールドカップに出場したことはあるのですが、その当時はサッカーそのものがマイナースポーツであってことに加えてメディアも発達していなかったので今日のような大フィーバーになることはありませんでした。もはや出場して当たり前、となった感がありますが、それはそれは大変な道のりなので、ここはひとつ頑張って欲しいものです。そんな背景を考えると、ワールドカップフランス大会への出場が事実上の初出場という認識になり、日本中が大フィーバーしました。そして時は流れて、現在は南アフリカ大会への出場をかけて日本代表チームは予選を戦っています。

かつてはワールドカップはよその世界の出来事、としか思っていなかったものが、出場が現実のものなり、開催国となることで出場することが至上命題になりました。日本代表チームが決勝トーナメント進出を決めた対チュニジア戦は大阪の長居スタジアムで行われたということで、この当日の大阪は大変な騒ぎになったことを記憶しています。この期間の日本サッカーは目覚しい発展を遂げます。また、同じ日に韓国も決勝トーナメント進出を決めたということもあり、両国のサポーターが抱き合って喜ぶ姿があちこちで見られたものでした。

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